計画推進にて苦悩をする
託された使命を果たす為
いざ進め! カノ場所へ!!
「えっと・・・次は武蔵森に行って、最後に将の所に行って
西園寺監督の元へ帰れば終わりかな?」
持っているリュックの中の茶封筒を確認し自分の言葉に頷くと
リュックを背負いまだ肌の刺すようなキツイ光が降る中
目的地に決まった武蔵森へ歩き出した。
皆に言われた通り日陰を歩く様に気を付け
すれ違う人や犬に視線を移しながら
時には店に展示されているモノを見ながら歩き
ゆっくり、のんびり自分のペースで歩き
数度訪れ見慣れている建物の中に入ってった。
覚えた道を歩いて行くと
数人の女性の声が響き
首を傾げながら目的地へ行くと
金網の所に数人の女性がフィールドに向け
歓声を上げ
自分の好きな選手に向けていたが
が金網の入り口に手をかけフィールドに入ろうとした時
少女達に声をかけられ
「なんでしょうか?」
不思議そうに言葉を返すと
「アナタ誰に許可をへて中に入ろうとするワケ?」
「許可ですか?ありませんが?」
を中心に回りを囲まれ背中には大きな木があった。
「アンタ許可なしで中に入ろうとしてたわけぇ?
バカじゃないの?」
囲まれ、言われる言葉にイラ立ちを感じるも
「では、許可を貰えばいいんですよね?
許可を貰ってきますから退いて貰えますか?」
必死に感情を押さえながら冷静に言葉を選ぶにも
「許可なんて私達が出すわけ無いじゃない。
他校の人間が入ってくる自体オカシイのよ!
大体なんなの?よく見ればまだ小学生じゃない
早くお家に帰りなさい」
身長の事でよく小学生に見られる事もあるものの
気にせず過ごしたのだが、先程の質問に
体の奥底からイヤな気持ちを吐き出すようにため息をつき
「見かけで判断してくださっても別にかまいませんから
通していただけますか?」
用事がありますから
囲まれている部分と背後にある木との間に
少し隙間がありソコから出ようとするものの
「ちょっと待ちなさいよ。
人の話は最後まで聞くのが常識でしょ?」
そんな事も解らないの?
人をバカにしたような言い回しの言葉に
再びため息を付き
「許可があるか、無いかの話ですよね?
だからきっきも言った通り許可はありませんので
貰いに行くんです。話しは終わっていると思いますが?」
余りにもイライラし始め、自分の感情が押さえられなくなり
九州でいつも一緒にいる先輩の言葉が思い出された。
『やられる前にやれ!これが俺のからの教えや』
東京にいる兄へ会いに行く時に見送られた空港で言われた言葉が
今まさしく実行の時
自分の考えに納得し、無理やりでも囲まれている状態から出ようとするが
カバンを掴まれ足の動きが止まってしまい再び囲まれ
「年下なら年下らしく大人しく言う事を聞いた方がいいんじゃないかしら?」
先程よりも低い声で言われる言葉に脅しも含まれている事が解るが
「ですから、許可を貰えばいいのでしょ?
アナタ達には関係無いと思いますが?」
相手に負けないぐらい低い声で返す。
伊達にカズ先輩やと一緒にいるわけじゃないもん!
口げんかならと昭栄それにカズの怒鳴り声を毎日数回見ている。
2人の言葉を聴きなれているに取ってはまったく恐怖心は無く
余裕で勝てる感じすら感じとれ
引くことはせず勝負に出たのだ。
「生意気言ってんじゃないわよ!」
口早に言われる言葉にも
「生意気でもなんでもないと思いますが?」
今までと変わらない速さで言うものの声の高さは低いまま
の言葉に相手はイラだったのか
今にも手を上げそうな雰囲気に
「そこまでにしといてやれよ。
明らかにお前らの負けは見えてるんだからよ」
自分達では出ない低さの声に一斉に振り返ると
ユニフォームを着、自分達を面白そうに笑いながら見ている人物が立っていた。
「三上君・・・・・・」
いきなり現れた人物に戸惑い居場所がなさそうに視線を動かす少女達とは反対に
驚いてはいるものの、視線を動かす事無く名前を呼ばれた人物を見ていると
「どっかで聞いた声が聞えたと思ったらだったんだな。
なんだか面白そうな事してんじゃねぇか?」
俺もまぜてくれねえか?
冗談半分の言葉に
「別に私達は何もしてないわ!?
中に入ろうとしてたから止めただけで・・・・」
少女達は頷きあい親切心と言うと
しきりにの方を見始めた。
3度目のため息を付き
「お久しぶりです、三上センパイ。
東京選抜西園寺監督から書類を預かってきました。
桐原監督、渋沢キャプテン、藤代君、間宮君は見えますか?」
「あぁ、いるぜ」
の言葉にナニかを感じたのか
面白そうに片方だけ唇を上げ言葉で返すと
三上とは対照的に苦笑するが
先程の強気のまま言い方を残し会話が進まれていく。
「お邪魔してもよろしいでしょうか?」
「お邪魔もナニも正当な理由があるんだ。
入るしかねぇだろうがよ」
「それは許可が出たと言う事でしょうか?」
「まぁ、そういうコトだな」
と三上のやり取りを聞いていた少女達は
目を見開き驚いていると
「では、ご親切に有り難うございました」
が頭を下げ三上と離れて行く姿を見送るしかなかった。
そんな少女達に背を向け声をかみ殺すように笑いながら歩く
三上に気付かれない様にため息を付くと
「あれだけ、でけぇ声を出してて
気付かれないと思うのがオカシイんじゃねぇのか?」
くだらない
と言わんばかり呆れた風に言うが
「相手の方がソウ言うのならソウだったのではないでしょうか」
視線を向けないが少女達を気にしているの言葉に
「はん!良く言うぜ。
思いっきりケンガ腰だったじゃねぇかよ」
解りきったウソを付くなと言わんばかりに
鼻で笑うが
を呼ぶ数人の声に会話は一時中断をし
名前を呼ぶ人物に笑いながら手を振っているを横目で見ながら
苦笑するがすぐさま表情は自信をかもし出す笑いになり
の元へ集まっている集団の中にはいった。
「こんにちわ、渋沢キャプテン、藤代君、間宮君」
嬉しそうに笑いながら一人一人に挨拶をしてゆくが
「えっと・・・・お話しするのは初めて・・ですよね」
藤代達と同じユニフォームを着ている
人物に声をかけると、相手も頷き
「そうだね。
前の時は直接話しはしなかったからね。
笠井竹巳、よろしく」
「九州から来ました、風祭です。
よろしくお願いします」
お互い自己紹介を済ませ
話をし始めるが
「ねぇ、ちゃん。
今日はどうしたの?応援に来てくれたの?」
笠井との間に入ると
の手を取り大きく上下に振るが
「いえ、今日は西園寺監督からのお使いなんです」
「そうなの?
ま、オレはちゃんが来てくれればなんでもイイんだけどね」
嬉しそうに笑いながらの言葉にもつられる様に笑っていると
渋沢が申し訳なさそうに横から言葉を滑らす。
「ところでちゃん。
西園寺監督からお使いと言うのはいったい・・・」
「はい。
コレなんですが、西園寺監督が渡し忘れてしまったモノだそうです」
渋沢の言葉に頷き、背負っていたリュックから
茶封筒の中に入っていた紙を渋沢、藤代、間宮に手渡すと
三上は渋沢のを、笠井は藤代のを横から見てそれぞれが反応を
見せるはそんな個々の表情をみながら
「あのですね、桐原監督にサインを貰わないといけない
書類があるので、お渡ししてきますね」
軽く頭を下げ、腕を組んで立っている桐原監督へと
小走りで向かっていった。
そんなの姿を見ながら先程渡された紙に視線を移し
声を潜めて話しを進めた。
「キャプテン、この企画本当なんでしょうか?」
「まぁ、西園寺監督が計画をなさったんだ。
何か考えがあっての事じゃないかなぁ・・・」
「まぁ、オレらには関係ない話だが
アイツはどうだろうなぁ?」
ゆっくりと紙からへと視線を送り
なんだか仲良く和やかに話していた。
「でも、ココでこんな事をするだなんて
西園寺監督もスゴイ人ですね」
笠井の言葉に
「まぁ、なんにせよ
俺らは高みの見物をさせて貰おうか。
なぁ、笠井」
ニヤリと笑いながら
隣に立っていた笠井に話しかけると
言葉なく頷いた。
「がんばれよ」
どこか含みのある三上の言い回しに
キャプテンである渋沢はため息をついた。
「ふふふ、三上先輩と笠井には悪いけど
ここでオレはキメますから楽しみにしていて下さいね」
嬉しそうに跳ね回っている藤代の姿に
渋沢は再びため息をついた。
絶対にナニかが起こる・・・
そんな気配を自分の周りにいる人物達から
感じ取り3度目のため息を付き
監督と話しているであろうに視線を向けると
天野と睨み間をしていた。
ココもまだ問題が残っているのか・・・・
4度目のため息を付きかけるが
監督の指示が聞え、三上や藤代が監督の声に従い
動き始めるとが渋沢と笠井の元へ戻り
「渋沢キャプテン、笠井さん
私コレで失礼させて頂きますね」
「あぁ、気をつけて・・・」
「あのさ、まだ行く所は残っているの?」
渋沢の言葉に被る様に笠井の言葉がの耳に入る
「はい。後、桜上水に行って飛葉中に寄って
西園寺監督に書類をお渡しすれば終わりですね」
「そうか・・・・今日1日かかりそうだね
遅くなりそうだけど気を付けて帰ってね」
「はい、ありがとうございます。
笠井さん、渋沢キャプテンも頑張って下さい」
礼をすると手を振り姿が見えなくなると
渋沢は手に残った紙を見て4度目のため息を付いた。